審美眼を磨く
メンズジュエリー「gian」
デザイナーの田中友美です。
今日は「審美眼」について話したいと思います。
審美眼ってなにかというと
「美を識別する能力」のことで、
本物の美しさを見定めるたり
綺麗で価値のあるものを識別する眼識
を指します。
前にブログで「センスを磨くとは」について書きましたが
センスと違う点は
「本物を見極める力」
があるかどうかです。
いくらセンスが良くても、それが本物かどうか見抜けなければ
審美眼があるとは言えません。
それでは審美眼を磨くにはどうしたらいいのでしょうか?
審美眼を磨くには
審美眼を磨くために、日頃から本物をたくさん見る事が大切です。
一流の芸術品を見たり触れたり、
またはサービスを受けたり、
そこで感じる感覚を心にストックさせることが大切です。
「なぜそれが一流なのか」
理由はあります。
未知の世界を想像するのは難しいですが
できる過程や想いを知れば、
その完成度の素晴らしさに気がつきます。
審美眼を磨くには一日にしてならず
美術館に行ったり音楽鑑賞に行ったり
良いものと沢山触れる時間を持ちましょう。
そうして良い物に触れることで
物を見る目が養われます。
高い物だけがいいとは限らない
価格とは、希少価値や開発や製造にかかった時間や労力
またはアートについては人気のあるものが高くなる場合があります。
それでは
高い物がいいのか?
答えはNOです。
確かにブランド品は有名デザイナーによってデザインされ
品質管理もしっかりしています。
しかし材質は値段に見合ったいい物が使用されているか?
作りは丁寧に行われているか?
着心地、履き心地、身に着けたり触ってみて
自分が心地よいと感じるか?
ブランド品だから良いというのは
パッケージしか見ていないのと一緒です。
先ずは使ってみたり触れたりして、
「流石」と思うのか、
または
「何か違う」と感じるか、
自分の感覚を研ぎ澄まして感じる事が大切です。
良い物は価格とは関係ありません。
自分がその物に触れた時に感じる
「感動が高いもの」が「良いもの」なのです。
審美眼を磨くといいことがある
ある程度の年齢になると、色んな人に出会い
また沢山の物に触れる機会があります。
そこで今まで自分が得た経験や知識が試されます。
さりげなく飾られた貴重な絵画や陶器、または調度品に
貴方は気づくことができるでしょうか?
気づけば、貴方を本物が見抜ける人だと判断し
丁寧に応対するでしょう。
気づかなければ、貴方は物の価値が分からない人だと判断し
それなりの対応をされるでしょう。
物の価値が分かる人には、それなりの物を出し
丁寧に扱われることでしょう。
審美眼を磨くと事は、相手の心配りに
気づけるという事です。
貴方をもてなす為に、とっておきの品物を出しても
貴方が気づかなければ相手はがっかりです。
審美眼を磨くという事は決して自分だけの事ではなく
人とのコミュニケーションを高める事にも繋がります。
色々な人と付き合う方には、
審美眼を磨くことをお薦めします。
そして審美眼のある人が物を選ぶ時に、
人と違った物を選んでも、周りは納得する筈です。
それは貴方が物の価値を知っていると
貴方を認めているからです。
是非、今日から良い物を見たり触れたりして
審美眼を磨いてみましょう。
きっと世界が広がるはずです。