人の心を魅了する「ダイヤモンド」の正体と価値とは?
メンズジュエリー「gian」
デザイナーの田中友美です。
今回はジュエリーに欠かせない宝石
「ダイヤモンド」についてお話します。
ダイヤモンドとは
人の心を魅了する「ダイヤモンド」ですが、
どの様に作られるかご存知ですか?
ダイヤモンドは炭素(元素記号C)で
出来ていると聞いたことはあるかと思いますが、
通常の炭素の外見は「透明」と「黒色」の2タイプで、
「透明」・・・ダイヤモンド
「黒色」・・・グラファイト(黒鉛)
となります。
この2つは炭素に熱を加えてつくられるのですが、
どうしたら透明なダイヤモンドになるか?というと
「一気に地表付近まで押し上げらえること」
が重要となります。
ダイヤモンドの原石は約10憶年以上前、
地表の表面下100マイルのマントルの中の
高温1,000度付近で生成され、
数億年かけて活発な火山活動とマグマが
一気に地表近くまで押し上げられ天然ダイヤモンドが作られます。
押し上げられる速度が遅ければグラファイトになります。
宝石として価値のあるダイヤモンドになるか?
または黒色のグラファイトになるか?
まさにダイヤモンドは
自然界の奇跡がもたらした宝物です。
ダイヤモンドは紀元前7世紀はインドの川床で
発見されていましたが、
1870年ごろにダイヤモンドの鉱床が見つかり、
本格的な採掘がはじまりました。
ダイヤモンドの鉱床とは、
マグマが地表に押し上げられ冷えてできた
キンバレーライトという火成岩のことで、
その中にダイヤモンドはあります。
キンバーライトが見つかり、
徐々にダイヤモンドの市場が広がり、
私たちの手に入るようになったのです。
ただこの鉱床からダイヤモンドが見つかる確率はとても低く、
また大きなダイヤモンド原石も滅多に見つかりません。
この様な理由でダイヤモンドは高価な石となるのです。
今ではダイヤモンドも人工で作れる時代となりましたが、
天然のダイヤモンドができるまでの奇跡を知ると、
何億年も掛けてできた歳月の重みと
自然界のパワーを感じずにはいられません。
まだ人が存在してない遥か昔と今を繋ぐ
ロマンがそこにはあります。
ダイヤモンドの中にある内包物も十億年前の物なので、
鉱物好きならたまりませんね。
しかし市場では透明度が高く、
インクルージョン(内包物)がない物が
宝石として高く評価されます。
ダイヤモンドの価値
次にダイヤモンドの価値についてお話します。
宝石には石の価値を表すグレードというものが存在し、
価格基準となります。
身に着けるジュエリーは光輝き、
長く使えるものでなくてはなりません。
そこで宝石の価値を決める要素に
・美しさ
・耐久性
・希少価値
があげられます。
ダイヤモンドの輝きは
高い屈折率とカットからきています。
そしてダイヤモンドは高度10なので
宝石の中では最高の高度となり、傷がつきにくいです。
また採掘が困難なので希少価値もあります。
ダイヤモンドにはG.I.A(米国宝石学会)が開発した4Cがあり
・colorカラー 色
・clarityクラリティー 透明度
・cutカット 輝き
・cratカラット 重さ
で品質と価値が決まります。
また4Cは別の機械に
詳しくお話したいと思います。
このようにダイヤモンドの奇跡や採掘の大変さを知ると
とても愛おしく貴重な宝物と感じずにはいられなくなりますね。
ダイヤモンドにかかわらず、
全ての石は何億年と長い年月をかけて作られます。
自分の所にきた石には
何か特別な意味があるのかもしれません。
どうぞ大切に扱ってくださいね。